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海外での失敗談(その2) [雑談]

引き続き若い頃の海外での失敗談や面白話をご紹介します。

①アメリカ:これは私が本当に眼にした面白話です。国際線のエコノミークラスっていつもぎゅうぎゅうに混んでいますが、映画を見たり、音楽を聴いたり、食事をしたりと意外と楽しいものです。いつも仕事で出かけることが多かった私ですが、日本の旅行者には驚かされることがたくさんあります。帰国の機中で通路を挟んで斜め前の日本の若い旅行者(カップル)だったと記憶していますが、ほとんどの人は眠りについているのに二人でお酒を楽しんでいました。男性の方が「ブランデー・プリーズ」とそばを通るスッチー(昔はスチュワーデスとフルで呼んでいました)に声を掛けた。スッチーは「OK~」と微笑んで(後ろから見ているので微笑んだかどうかは判らないが)前方のビジネスクラスの方へ消え、再び戻ってきた。なんとスッチーは毛布を腋にかかえているではないか。私の事ではないが「ブランデーは?」と心の中で叫んでいた。スッチーは男性に向かって「ブランケット・プリーズ」と毛布を差し出した。外国人スッチーはブランデーとブラケットを聞き間違えたのだ。その日本人カップルは微笑を浮かべながら毛布を両手で受取った。二人は外人スッチーから「もう遅いからおやすみなさい…」という意味で毛布が差し出されたのだと思ったのか文句も言わずに眠りについた。私は噴出しそうだった。

②香港:これは面白くない話。少し滞在が長くなるのでビジネスビザを取って香港に乗り込んだ。入国はなんら問題が無かった。仕事を終えていざ出国の時、イミグレーションで理由も判らず別室に連行され「不法滞在」と警告され罰金を請求され且つ「再入国禁止?」との説明。「何でやねん?」と噛み付いた。すると香港のお役人は「ビザなしで入国している」と反論。「何言うてんねん…お前アホか?」「パスポートのここにちゃんとビザがあるやんけ!よー見てみぃー!」とこちらも反論。するとお役人は「入国の際のスタンプが押されていない」と冷ややかな眼をしてこちらを睨む。「なぬ?」「スタンプが無い?お前らのミスとちゃうんか?」「入国の時にちゃんとスタンプ押さなかったのはそっちのミスや…」。するとお役人は「確認してないあんたのミスやで~」と大阪弁のような言い方をした。約10分間のバトルであったが相手はお役人、これ以上逆らっても仕方なしと結論付け、罰金を払って「再入国禁止」のスタンプをありがたくいただいて帰国の途につく。帰国後パスポートを洗濯機でぐちゃぐちゃになるまで洗いまくり、パスポートの再発行を申請した。腹が立つけどお役人や警察には逆らってはいけません。負けるだけです。(追)前述のお役人とのやり取りは下手な英語でしゃべっていますので、大阪弁(のニュアンス)はあくまで私の気持ちを表したものです。残念…!

③アメリカ・シカゴ:関係会社の海外ツアーでシカゴの照明機器メーカーを訪問した。歓迎レセプションで我が社の社長が挨拶される事になった。事前に社長にメッセージを作成してもらい、下手ながらも英語の翻訳を準備し、何度も練習をして「準備完了!」とあいなった。シアトル経由でかなりの長旅であったが、無事シカゴに到着、レセプションが始まった。「では社長様どうぞ」と案内が有り、社長は背広の内ポケットからメッセージ(日本語)を取り出す。私も準備した翻訳文「英語」を開き社長の発声を待ち構える。すると突然社長は日本語のメッセージをポケットにしまい込み、思いついたことをペラペラと勝手に話し出した。私は突然パニックに陥り、頭の中は真っ白。「うそー、そんな馬鹿な!裏切りや~」と思いながらもなんとか通訳すべく努力したが、所詮駄目なものは駄目。瞬間に旅行社の現地スタッフに自ら助けを求め何んとか事なきを得た。数日後の朝、ホテルのロビーで関係会社の社長はホテルスタッフを相手に日本語(少しだけ英語の単語が入っていた)で怒鳴り散らしていた。羨ましい限りであった。




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バレンシアの日本国人

1980年代に中近東のアブダビに入国するのにビジネスの場合は相手先から訪問を受け入れるというtelexがあれば入国出来ました。私はその受け入れのtelexが行き違いでそれを持たずにアブダビに到着。仕方無く、 私の訪問を受け入れる相手先に電話を入れて空港まで来てもらい私をピックアップしてもらいました。そしてその彼はホテルまで案内してくれたあと私の部屋までついて来るのです。 その理由は今日はまだメッカにお祈りをしていないので、私の部屋でそれをしたいという理由からです。ホテルの各部屋にはメッカの方向を示す矢印がついていますから、彼は私の部屋に入るなり私の許可を得てその方向に向いて跪いて両手を上げたり下げたりして祈りを始めたのです。私はその時は何をしたら良いのか一瞬途惑いました。
by バレンシアの日本国人 (2006-01-12 22:48) 

Ryu

Kazuさん今晩は!入国出来て良かったですね。それぞれ色んな裏工作があるんですね!飛行機までパトカーが迎えに来たなんて聞いたこともあります。その国にはその国のネゴ方法があります。逆らわず流れに任せる事もたいせつですね。回教徒のお祈りは徹底しています。邪魔をせず眺めていましょう。でも無宗教派の日本人にはちょっと辛いかも?
by Ryu (2006-01-12 23:38) 

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