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松阪ぶらり旅 [旅]

四万十川の川下りが台風4号で延期となり、時間潰しにどこかに行こうかという事で、自治会の先輩夫婦と四人で松阪へすき焼き(和田金)を食べに行く事になった。天気予報では暑い一日になりそうだったので、朝早くに出かけ涼しいうちに城下町を散策し、旨いすき焼きを食べて帰ってこようという段取りで電車で出掛けたのである。

我が町の駅から近鉄電車(各停+急行)で約1時間半で松阪駅に到着、天気予報の暑い一日はどこかで寄り道でもしているのか、松阪の空はどんよりとうす曇りで日傘もいらぬ絶好の散策日和になったと女性達は喜んでいたようだ。

松阪はなんと言っても「松阪牛」で全国的に有名だが、城下町、豪商の町としても有名である。駅舎を出て観光案内所でマップをもらい「松阪ぶらり旅」がスタートした。最初に眼についたのは、駅前の商店街から旧城下町にかけての街並みが「とても美しい/綺麗」という印象である。商店街は一部シャッターを下ろしたお店もあったが、夫々の店先はこ綺麗に保たれており、気持ちが良いという表現がピッタリであった。当地では木曜日に定休日をとるお店が多いのと、夏休み前のウィークデーというのも影響しているのか人通りも少なかった。

駅前の商店街をぬけ少し行くと、江戸時代の豪商「松阪商人」の面影の残す街並みが姿を現した。三越の前身である越後屋(三井家)の発祥の地でもある当地、我が奈良の田舎町と異なり「威風堂々」とした雰囲気を持っていた。観光資源に乏しいが、京都の町屋風景とは異なる素的な雰囲気のある町だ。


江戸木綿問屋長谷川邸(非公開)

そしてこの街は偉大な国学者である「本居宣長」が半生を掛けて古事記伝を執筆した場所としても有名である。

 
本居宣長の住居跡と樹齢百五十年の松の木


本居宣長の住居(城跡に移築保存されている)、読書も良いが昼寝に最高…?

江戸時代の豪商達の街並みを過ぎ、少し行くと松阪城址にたどり着く。現在は石垣しか残っていないが、1556年(弘治2年)に豊臣秀吉に仕えた蒲生氏郷が築いた城らしい。平野の真ん中に築かれたこの城からの一望はさぞ素晴らしかったのではなかろうか?春は桜や藤、夏は新緑、秋は紅葉で賑わうらしい。

 

 

 

そして、城下町の散策ですっかり腹をすかせた四人組みはお目当ての「和田金」へとむかった。高級すき焼きで全国的に有名な「和田金」は、旧(伊勢)参宮街道に面したところに位置し、5階建てのでっかいビルである。人影は疎らで「定休日ではなかろうか…?」と心配しながら店に近づくと、中から早めの昼食を済ませた人が見送りの仲居さんたちと出てきた。「休みでなくて良かった…」と一同胸を撫で下ろす。

「四名ですが!」
「ご予約は…?」
「なぬ…?」
「予約はしていないのですが…」
「あいにくの満席で、一時間お待ちいただければ…」


閑散とした街並みを眺めながら、間違いではなかろうかと思いながら
「満席ですか…?」
「はい、食事は1時半からとなりますがいかがなさいますか?」
「これを食べる為に遠路はるばる来たのですから、はい、待ちます!」

二階の待合室に通されテレビを見ながら待つ事に。
「○○様~」「○○様ですか?」と仲居さんが入れ替わり立ち代り。

先に予約された方が一時間待ちはたまらんとキャンセルでもされたのか、半時間ほどで個室に案内されすき焼きコースをいただくこととあいなったのであります。流石に名店のすき焼き、値段も高いがお味も絶品、大食漢の我輩には少々量的に不足の部分は有ったが、とても美味しくいただきました。

お伊勢参りの団体客も含め年中満席、肉の供給は大丈夫かと思い仲居さんに聞いてみたら、自家牧場で常時3000棟の雌牛を飼育しているとのこと。

すき焼きは熱い鉄鍋に油をひいて肉を入れ、砂糖を掛けて溜り醤油を掛けるだけとシンプルなやり方だが実に旨い。野菜は白菜や白葱など水気の多く出るものは使わず、細葱、玉葱、豆腐、椎茸のみ。肉が硬くなると、糸コンニャクも使っていない。(追)春菊と人参も入っていたような?


これから我が家ですき焼きをする時は「溜り醤油」、これで決まり!しかし、すき焼きを作ってくれる仲居さん役はどなたがしてくれるのでしょうか…?w

松阪市観光情報センター http://www.matsusaka-kanko.com/

 


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コメント 8

へアーサロン なかじま

和田金やないですか!
スゴイと言う噂は、何回も色んな人に聞いてますw
写真だけでも美味しそうな肉ですね!
by へアーサロン なかじま (2007-07-21 14:24) 

夏炉冬扇

今晩は。田舎者ですから「和田金」知らず。でも美味しそう。
街並み風情あっていいですね。私に一番は本居宣長。賀茂真淵との出会いは国定教科書(使った世代ではありませんが)の定番だったような。
鈴が大好きだったとか、部屋には下がっておりましたか?
by 夏炉冬扇 (2007-07-21 18:22) 

koto

糸コンは好きなのでいつもたくさん入れてました。
肉が硬くなるんですか!
安い肉だから硬いのは仕方ないと思ってました。
by koto (2007-07-21 19:01) 

タックン

落ち着いた町並みですね~
いつかゆっくりと訪ねて見たいです。
私も「和田金」知らずです。 お肉が苦手なので^^
いいのか悪いのか・・・お味が想像できません^^
by タックン (2007-07-21 20:55) 

junsbar

今晩は
松坂へすき焼きの旅 
美味しそうです。 和田金 有名店ですね。
食べるのに 待つのが苦手です
流石と言うかいとこんは、入れませんか うん
石灰の加減で肉が硬くなる 肉を大事にしているのでしょうか
私は いとこんを入れて欲しい
久し振りの松坂の風景
もう30年は行っていません
by junsbar (2007-07-22 00:31) 

松阪のまちなみ、歴史的な景観が多く残されて良いですね。。水郷のお気に入りのまちなみです。。和田金ですか。。これは豪勢なお昼でしたね。とても美味しそうで。。(^^)。。
by (2007-07-22 09:41) 

Ryu

皆様コメント&ナイス有難うございます。
私本来は高価なもの苦手なんです。根っからの貧乏人根性、今回は思い切って飛びました。ブランドがそうさせるのでしょうが、本当に美味しかったです。松阪で本居宣長の名を聞いて「夏炉冬扇さんならもっと散策が楽しくなっただろう…」と思ってしまいました。鈴を集めるのが趣味だったようですね!糸昆を愛する方は肉を食べた後に入れられたら良いのではないでしょうか?でも、一緒にグツグツ煮込むのが「すき焼き」という固定概念が一般的には有りますよね!やはり、仲居さん役の決定がすき焼きを美味しくいただくコツの様です!w
松阪本当に美しい街でした!
by Ryu (2007-07-22 21:47) 

見つけました(^_^)v松阪の記事☆
和田金さんでお食事とは(^_^)v
その近くに、「不二屋」という中華そばのお店があります。
独特の中華そばで、小さい頃は外食というと「不二屋」さんでした(^_^.)
by (2008-02-11 21:35) 

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